先日、パシフィコ横浜で開催された
震災対策技術展に足を運んだ。
出来る限り、気になるブースには立ち寄った。
各担当者から話を聞いて私が感じたことは、
防災をしっかりビジネスとして考えている、という事。
これに関して個人的には大賛成だ。
その上で、対価を得るためにはどのようなサービスをしたらよいのか、
お客様にとっていったい何が必要なのか、
各社、自社のメリットを生かしつつ、責任を持って商品づくりをしている事が
それぞれ伝わってきた。
今回、いくつか気になった企業や道具があり
購入した中の一つが(その場では買えないので楽天で)
理研化機工業株式会社 マルチショベル特救Ⅱ である。
理研化機工業株式会社は車の車載ジャッキや車載工具などを生産する
車両関係ツールを得意とした埼玉県の企業なのだが、
このノウハウを活かし災害救助用品を世に送り出している。
震災対策技術展に入場し、一番初めに手に取ったのが
このマルチショベル特救Ⅱだった。
ピンを外すと、、、
先端がバール状になっており
「テコ」の原理を使用して、重量物を簡単に持ち上げることが出来るのだ。
心憎い事に、「あて物の部分」には
計算しつくされたミゾがある。
実際の現場では、木材、石、単管パイプなどを
「あて物に」使う可能性が高いが、それをここにはめ込むことで
力が逃げずに効率よく重量物を持ち上げることが出来る。
特救Ⅱの機能はこんなものでは無い。
このピンを差し替えるだけで
つるはしにもなってしまうのである。
またこのピンが精巧で、美しささえ感じる仕上がり。
日本製品の素晴らしさはその金属加工技術でよくわかる。
こんな所に感動するユーザーがどれほどいるかわからないが、
私はこういう所にこだわる、日本人が好きだ。
シンプルなピンだけでの固定であるのに、変にぐらつきもせず
強度的な不安も全く感じさせない。
スコップの刺さりも程よい重さと相まってすこぶるよい。
グリップに目が行ってしまうね。
もう愛着がわいてしまったよ。
今日も相変わらず仕事中、嫁の目を盗んでのアップなので
あまり突っ込んだテストはできなかったが、
随時、特救Ⅱの新しい使い方等発見できたら 記事にする予定だ。
普段愛用している、金象印 木柄スコップとの比較。
やはり、木の柄には独特の「使い良さ」がある。
しかし、仕事上スコップとバールとツルハシが欲しい時は実際あるので、
その時はこのスコップを軽トラダンプに投げ込んでおけば
絶対助けてくれる安心感が
特救Ⅱにはある。
この写真を見ただけでも
欲しくてウズウズしてしまう。
ホンモノ感。
力のかかる部分には十分な強度計算がされていそうだ。
実際の運用テストもしてみようと思う。
問題点が見つかるかもしれない。
それをメーカーに伝えれば
この先さらに優秀な救助資器材が生まれる可能性があるわけだ。
すべてひっくるめてお楽しみに。
同社の
ジャッキも合わせて購入したので
そちらのレビューも近日中に。
パンタグラフジャッキで1.5tの耐荷重。
技術的に相当自信がないと製品化できないだろう。