刈払機投資家?

 

初めはそれこそ、お小遣いも出ないような草刈り。

中学生の頃?それとも小学生か?

当時、赤くて透き通った綺麗な色のナイロンコードで

畑の草を刈っていた。

 

業務用刈払機は適切な使用方法、メンテナンスさえ行えば

交換部品がなくならない限り、

「壊れてくれない」。

ECHOの刈り払い機は

すでに現場で使われなくなった今でも、

何事もなかったようにエンジンがかかり使用できる。

 

プロ機唯一の悩みは、

手放すタイミングが非常に難しい、という事。

愛着もあるし、壊れないから(パーツ単位で修理が効く)

「このまま持っていればいつか使う現場があるかもしれない」

と考えてしまうけれど、

実際に使用することはほとんどない。

 

20代の頃、自分で選んで最初に手にした刈払機が

共立の業務用25cc。

安いだけのホームセンター機は、初めから選択肢になかった。

数千円の安い仕事を自分で取って来ては

がむしゃらに働いた。

稼げる仕事ではなかったけれど、労働に対する「対価」という

基本的な考え方を教えてくれたのがこの刈払機。

 

30代になると同業者の手伝いもするようになった。

忙しい時にチップソーとナイロンコードを交換する時間がもったいないので、専用機をそれぞれ考え購入した。

それなりの日当ももらえて

仕事があるのは有り難かったけれど、

時間に対する対価で働くというのは、私が望む生き方ではなかった。

 

最近になって、やっと自分のやりたい事と「対価」の

バランスがとれてきたと感じる。

20代の頃1年かけてコツコツ稼いだ金額が

今は4日で手に入る。

すごくレベル(金額)の低い話ではあるけれど。

 

 

一部の職人気質な方からすれば、道具への投資は

技術、スキルアップからの逃げ、ととらえることが

出来るかもしれない。

道具に頼るのは技術がないやつのする事だ、と。

 

しかし、私はそうは思わない。

実際適切な道具選択が出来れば

一人で二人分の仕事ができる。

 

もし何か事業を興したいと思う人がいたら、

苦労してでも自分で1から始めたほうがいい。

職人や同業種からの意見、影響は、良い事もあるが

悪い事もある。

一度下請け体質に甘んじてしまえば、

チャンスがあってもそれ以上上に行けなくなることを

覚悟しておくべきであろう。

 

とりあえず私の刈払機人生はECHOにはじまり

STIHLのFS310で終わりそうだ。

 

機種レビューはまた別記事にて。