先日、現場で調子の悪くなった

ウッドチッパー。

 

 

とりあえず本日バラすも

適当に部品を外していったもんだから

元に戻せるか怪しくなった。

 

これはもうどうしようもない癖で

はるか昔、小学高低学年くらいからこんな感じ。

とにかく自転車なんかは取ったり付けたりの繰り返し。

「仕組み」に興味があったんだ、今思えば。

 

今回も不調の原因を探りつつ壊す。

外せるものから外していくと

自然と「仕組み」を理解できる。

こういった農業機械は、負荷がかかった場合の「逃がし」構造を持っており

今回もそれにもれず、ギヤ周りとエンジンに異常はなかった。

 

今回の不調の原因はVベルトの破損。

何かしらの負荷がかかり

熱で溶け、切れかかっていた。

近所のジョイフル本田には汎用Vベルトが各種常時在庫してあるので

ちょちょいと足を運ぶ。1050円也

 

エンジンの回転が不安定なのも気になったので

バラしはじめたのが運の尽き?

エアークリーナーのスポンジが

劣化で粉々になっており、直キャブ状態。

あーピストンリングとシリンダー、バルブも逝っちゃったかな。

とりあえず確認してみよう。

 

の状態が↑の図の一

 

汎用エンジンだからと言ってなめてかかってた。

シリンダーの構造が特殊で

どうやってピストンとシリンダーの確認をしたらよいかわからないし、

ガバナーなる、あらたな機構?も現れた。

 

これ以上やめとこ。

40歳になってこの「やめ時」が

なんとなくわかるようになってきた。

昔はこれがわからなくて、色々壊してきたな。

 

わけが分からなくなっても

「仕組み」を考えながら部品を取り付けていくと

なんとか元通りになることも知っている。

時間はかかるが

 

しかし、ホンダの汎用エンジンは素晴らしい。

このエンジンはもう10年使っているけれど

しばらく放置してダメかな?と思って

スターターロープを引くと、何事もなかったように

エンジンがかかる。

 

最近中国製のエンジン農機が増えているけれど

スマホやパソコンみたいに数年で買い替えるものではないのだから

10年先を考えて費用対効果を考えて欲しい。

日本製農機メーカーも

強くは言えないけれど同じことを言いたいだろう。

 

カタログスペックに

現れないような所にこそ、日本の農機はコストをかけている。

そして我々、機械で仕事の効率を上げようとするものにって

一番大事なのはまさに「そこ」なのだという事を理解すれば

現時点でプロが中国製エンジン農機を選択するメリットはない。

 

現場でエンジンがかからない

安全機能が正常に働かない

アフターサービスをしてくれるところがない

(当然普通の農機販売店は嫌がる)

馬力(カタログスペック)だけで、仕事の能率は低い

 

この様な事を書くと

中国製エンジン農機をすべて使って試したのか?と言われるかもしれないが

残念ながら使わなくてもわかってしまうのが中国製エンジン農機のそれなのだ。

 

趣味ならまだいい。

安く購入し、自分で悪い所を改善して楽しむような方には

命の危険さえ回避できれば問題はない。どうぞどうぞ

次から次へとやってくるリスクを楽しんでいただきたい。

しかし、仕事はだめだ。

 

これだけ言っても、

その購入価格の安さから中国製エンジン農機を購入してしまう

方が現れてしまうのは、色々な人がいるからまあしょうがない。

 

でも、いつかやってくる

「その時」にこの言葉を思い出してほしい

 

 

安物買いの銭失い という名言を。