カーネリアンのオレンジ | suzukishoco「ストローフラワー」

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音楽をつくって、歌っています
横浜・川崎・東京都内を中心に活動中

とても悲痛なニュースに、
体も、心も、止まっていた数日。


失ってはならない若い命が絶たれ、
現時点でその理由の公表はないものの、ご本人SNSや関わる方が発信されている内容をもとに、「誹謗中傷」や「匿名での行動」について特に問題視されていますが、
こういった事で悩み抱え苦しんでいる人は今日だって、今この瞬間も、沢山いるはず。

世代的に、SNSがない時代からある時代を跨いでいる身としては、
対面ではなく、ツールを通してのコミュニケーションが多くを占め当たり前になり、
こういった問題がここまで悪化している現実を、非常に遅くも今回の事で知りました。

まだTwitterやInstagramももちろんない、15年以上前に遡ります。
当時は芸能人や私のようなたまごミュージシャンから発信するツールというのはとても限られていたと思われます。
あっても、例えば所属事務所のサイト内から発信等、今存在するSNSのような直接繋がりいただいたコメントを事務所のフィルター無しに本人が目にするという事はなかなかなかったのでは…。

しかし、やはり中傷を目的としたサイトというものは当時も存在していました。
ただこういったものは、私の事を書いていても私に直接届けているコメントではありません。

15歳、多少の活動はさせてもらっていました。
一見誰もいないように思うスタジオまでの道中で、罵声を浴びました。
まだ中身が入っている缶を何処からか投げつけられたこともありました。
所謂アンチと認識している人の横を通り過ぎなければならない時には、私に聞こえるくらいの声量で
言葉を飛ばされ、前を向けなかった覚えがあります。”相手”を認識していても怖く感じていました。
ある日、上で話したようなサイトに携帯番号やアドレス等個人情報を載せられました。
ここで”相手”がわからない恐怖を覚えます。
事実でない内容もまるで事実かのように書かれました。
もちろんメールも来ましたし、電話は昼夜問わず朝方までも、鳴りっぱなしでした。
死ね、消えろ、気持ち悪い、等々沢山言われて過ごしてきました。
まだデビュー前の話です。


この頃から、誰に教わるでもなく、知らない振りをする我慢をするという事を実行していました。
私たちのような立場の者は、この一択しかないものと自然に思っていました。


芸事に対しての評価ではないパーソナルな部分についての言葉も
どれだけ我慢できるか、どれだけ精神が強くあれるか
求められるのは、自身での管理です。

月日が経ちSNSが当たり前となりました。
当たり前により、この内容は深刻と化していますが
現在、環境は変わらずに至ります。


しかし、敬愛するヴォーカリストさんの言葉を読んでいて、ハッとしました。

https://ameblo.jp/funkist7/entry-12599609501.html

 

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今日の今日まで、沈黙を重ねに重ね、黙認してきた結果。我々の結果。
本当にその通りだと強く感じ、今、これまでに悔いています。もしももっと早くに在り方を変えられていたら、、

ここ数年で10代20代の方と、お仕事で関わらせていただくことが増え
大人が守らなければならないと感じる事が多くある中で、
まだまだ私自身が変わり守っていかないといけない事があると。



みえない人からの言葉は、
積もり積もれば、全ての人達からの言葉のように変換されます。

「意見」と「罵詈雑言」は全くもって別物です。
心無い言葉で一方的に切りつける傷やその恐怖、どうして人に与えられるのですか。
特に、若い世代がこれを一人で抱え過ごしていく日常は、あまりにも辛すぎます。

一生懸命に背負っている者の心や命を、
己から放つ言葉一つも背負えない者が
奪う事は絶対にあってはいけないのです。


やり場のない憤りに暮れています。


話は変わりますが、
「芸能人だって人間」という芸能の方の主張に対して
「自身を芸能人と特別扱いしているからこその文章」と主張されているコメントが
先ほどSNS上で目に入りました。
そうなのでしょうか、、?
芸能人の方は、芸能というお仕事をされている我々と同じ人間ではないでしょうか。
芸能人である前にひとりの人間なんだよ、という事を伝えたかったのではないかなぁと私は受け止めました。
芸能人の方が自らを特別視しているではなく、みている側が特別視しているからどんな言葉を言われても仕方ない、となっているように思えてなりません。
様々な職種がある中で、人前に立つお仕事をされている。
そうすると、誹謗中傷を全て浴びないといけないのでしょうか。
芸能人だからとかではなくて、職種は一切関係なくて、心無い言葉を誰一人として浴びる必要はないのです。



自ら絶った人たちが、身のまわりにいます。
自ら絶とうとなる衝動を、知っています。

先ずは、私に関わってくださる人を守れるよう
もっと強くなりたいと思います。
言葉を扱う仕事をしているという身を引き締め、この課題は一生として考え過ごしてまいります。



愛をいっぱい届けあって生きたいね!






大変な長文となりすみません。
読んでくださり、ありがとうございます。