午後の記事も経済の話。。ドイツ経済終わったって言うチャンネルさんがあまりに多いので、最新情報はどうなってるか見てみたら、やはり下方修正されたみたい。短期的だと言い張ってるけど、問題が構造的なら残念ながら良くなる見通しは全然見えませんよね。

 

 

1つ紹介します。アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひくと言われたりしますが、その表現がそのまま引用されてて、へ〜っと思った記事。以下抜粋。

 

 

欧州の経済エンジンは停滞したままだ。 ドイツがくしゃみをするとユーロ圏が風邪をひく為、EUの主要首都はベルリンで起きていることすべてを注意深く監視している。 現時点では、見通しはまったく明るいとは言えない。 

 

ドイツの5つの主要な経済調査分析機関は、2024年の予測を大幅に下方修正した。ほんの半年前、ドイツ経済は1.3%成長すると予想されていたが、今ではその予測は0.1%に引き下げられている。

これらの下方修正は、ドイツの国内総生産(GDP)が2023年に0.3%減少し、ドイツの経済大臣が見通しを「劇的に悪い」と表現したことを受けてだ。 最初の利下げが目前に迫っている今後数カ月間は、同国が陥った穴から抜け出すことができるかどうかを決める鍵となるだろう。(中略)

同時にドイツは、労働者の購買力の回復と経済の停止に対する労働組合の要求に対処している。 この状況はヨーロッパの他の地域にも影響を及ぼし始めている。 それはドイツが依然としてユーロ圏の富の 4 分の 1 以上を占めているからだ。 (中略)

 
IMFとOECDは、経済悪化の拡大の可能性についてすでに警告している。 すべての予測は、フランスやイタリアなどの国々、ひいてはユーロ圏そのものの進歩が鈍いことを指摘している。 
 
1月末時点のIMFの2024年の見通しでは、パリとローマの成長率がそれぞれ1%と0.7%、ユーロ圏の成長率は0.9%と予想されていた。 数日後、OECDも0.6%、0.7%、0.6%の成長率を予想した。(中略)

 

ドイツは2つの経済ショックの複合的な影響に直面している。 1つはインフレ、金利の急激な上昇、家庭の購買力の喪失に関連しており、個人消費に影響を及ぼす。 この状況は他の欧州市場にも影響を及ぼしているが、時間の経過とともにその影響は緩和された。 

 

第二のショックはドイツ国家に固有のものであり、その生産モデルの変化に関連しており、本質は構造的なものであることを示す。

数年前まで、ドイツの国民経済は、ロシアのエネルギーの安価な供給と、その生産の一部をアジア諸国、主に中国に委託することによって支えられていた。 言い換えれば、他のEU諸国よりもロシアと中国への依存度が高く、現在の地政学的な緊張とグリーンエネルギーへの移行の推進を考慮すると、広範囲にわたる影響を及ぼしている。 

 

ウクライナ戦争開始後、ロシアのガス購入を停止するという同国の決定は明らかな結果をもたらした。 しかし、ドイツにとって2番目に大きい非EU貿易相手国である中国に注目することも重要である。 中国への輸出の減少と自動車部門、特に電気自動車の競争激化が大きな打撃を与えている。

もう一つの要因は、ドイツ企業の投資活動が低迷していることだ。 経済アナリストでIFO研究所副所長は、短期的にはドイツの産業は資本財や中間財、まさにドイツ産業が得意とする世界的な需要の低迷に苦しむと述べている。

輸出の低迷に加えて、「ドイツ政府の経済政策に関する大きな不確実性」があるとウ同氏は言う。 これにより企業は投資決定を延期するようになった。「ドイツはビジネス拠点としての魅力が薄れてきた」と語る。 

 

他の理由としては、高い税金、官僚的な障害、デジタル化の遅さ、エネルギー高騰、労働力不足などが挙げられる。 これらすべての要因により、IMF はドイツが今年もG7 の中で最も成長率が低い国になると予測している。昨年もEUで唯一経済が縮小した。(後略)

 

まるでドミノ倒しですね。以下の記事でもドイツ経済モデルの終わりの始まりって言ってます。たかが中露を敵に回すだけで根本的/構造的に一国の経済が揺らぐなんてモロいもんですね。問題はこの経済モデルをどう変えるかの見通しが立たない点でしょう。家で言えば家の構造根本的に変えないとこのまま崩壊するって意味ですよ。とっとと中露に謝って仲良くして貰った方がいいと思いますけどねぶちゅー

 

 

先日も書いた通り、これはアメリカに計画的にやられたみたいです。実際、ドイツの企業の多くはアメリカに移転してますからね。