先週、ニュースで今年度のいじめが昨年に比べて増加傾向にあると報道されていた。

旭川いじめ事件のあった、北海道では1.5倍

あんな悲惨な事件が、起きたのに、、、。 

減少ではなく、増加。

見ていて、悲しい気持ちになる。

今回の増加の理由の一つとして、コロナが五類になり人の接触が増えた事にあると話していた。

聞き方によっては、昨年までのいじめ減少はコロナが2類で規制があったから、、、?

コロナは、関係ないと思う。


また、文部省発表では

いじめ=68万人

不登校=30万人

精神疾患で、病休職員数=過去、最多


読むだけで、暗い気持ちにさせてしまい申し訳けなく思うが現実である。

ある市のローカル新聞には、1年間で市立の義務校に通う児童生徒800名程度に対して、認知されたいじめが200件以上。

 認知されない事案も含めると、その倍はいると考えられる。

認知されない中で、一番多いと考えられるのは、いじめられているが黙っている子ども。

そう考えるならば、もしかしたら半数近い数になるなもしれない、、、。

いじめ側といじめられる側が大部分を占め、どちらでもない子どもが少数。

本来なら、どちらでもない子どもが多いと思う。



学校は、もう安全な場所でない。

子ども達にとっては、学校は生死にかかわる戦場なのだ。

今回は、増加するいじめの原因①として鏡が感じた事を書いたみた。


1  先生

良い先生が、いないわけではない。

しかし、昔しのドラマのような熱血先生は見たことがない。

ほとんどが、静かにひっそりと仕事をされている。

自分の考えを持ち、生徒の気持ちを考え、保護者に寄り添う。

そのような先生は生徒や保護者に好かれも、学校からはほとんどの場合嫌われる。

なぜ?

学校は、ある意味組織なので学校の方針、その方針に黙って従い余計な事を言わない、やらない先生が良い先生である。

なにか問題があったとき、先生が生徒や保護者側に付かれては面倒くさい事になる。

鏡も実際に体験したが、「あなたは、学校側の人間なんだから、、、」と言われた事がある。

そんな中、最近、気になるのは注意しない先生方が増えてきた事である。

居眠りに加えて、最近はiPadも導入されiPadでのゲームや撮影。

気付かない事もあると思うが、気がついても注意しない。

その理由は、ブログ[先生を考える]でも書いたが今の時代、注意一つにも気をつけないと保護者からクレームがくる。そうなった場合に管理職(校長、教頭)は守ってはくれない。

注意したいが、注意したときに生徒が反論してくる場合もある。

その反論に、対処できるか?

厄介事に巻き込まれるくらいなら、黙っておこう。

数十分我慢すれば、授業は終わる。

正直、その気持ちはよくわかる。

しかし反面、生徒に対して悪い事を注意しない事は、その行為を許している事になり、大袈裟かもしれないが生徒の倫理観の欠如に繋がると思う。

悪い事は悪い。

いじめ問題で、加害生徒はなにが悪い事なのかわからない。

そんな話しもよく聞く。

しまいには、まだ子どもだから仕方がない。

仕方がないで、片付けてよいのか?

子どもだからこそ、悪い事は悪い。

しっかり教えるべき。

それには先生方が、安心して指導できる事。

俺が、先生も生徒も守る。

そんな太っ腹な、管理職が増えたら良いと思う。


2  生徒

最近、いじめ問題で耳にするのが学習障害を抱える生徒、また支援学級に行く、行かないか迷うレベルのグレーゾーンとも言われる生徒。

だいたい、クラスに数名はいるとされている。

いじめ問題では、被害者、加害者どちらにもなりやすいと言われている。

その原因に、人との関わり方で相手の理解、自己表現が下手なため孤立、言いなり、乱暴や反抗的態度をとってしまう事があり、そのため対人トラブルにを起こしやすい。

また、理解面では授業や指導には配慮が必要な部分がある。


先生側でいえば、教員免許の他に特別支援学級教諭資格を持っていれば障害への理解があるのでなんとか対応が出来ると思うが、通常、普通学校の先生はほとんど持ち合わせてはいない。

そんな先生のクラスでは、学習障害を抱える生徒、グレーゾーンの生徒はお荷物扱いされる事も多い。

お荷物にされた生徒にとっての授業は、理解できない事を聞かされる、やらされる。

そして、人と上手く関われない。

毎日が、苦痛でしかないと思う。

実際にあった話しだ。

小学校一年クラスに、学習障害を抱える生徒がいた。座って授業ができない。

先生は困って、ある対策をした。

静かで、行儀の良い生徒の側に席を座らせた。

席替えのたび、先生はそのようにした。

ある時、行儀の良い子の保護者から苦情がきた。

「隣の席の子が、いたずらばかりして困る。

また、何故?うち子ばかりがその生徒さんの横の席にされるのか」

先生は、「〜さんは、行儀が良いので、◯◯さんが横で見て、見習ってくれるかと思って」

保護者からは、「うち子は、その生徒さんの指導係りではない💢」

大変、ご立腹された。当たり前である。

呆れた話したが、学習障害を抱える生徒はその後も普通クラスにいて、いじめをするようになった。

学校、保護者から繰り返し指導されるがいじめを続けている。

他者理解が難しい生徒。

その生徒を見ていると、レベルに合った指導が早くからなされていれば違っていたかもしれない。

そう思えてならない。

また、知的に問題はないが情緒面で障害を抱える生徒もいる。

その障害は、本人はもちろん、保護者も気がつかない事が多い。

ましてや、普通学校の先生ではかなり難しいだろう。

支援教育を学んだ、携わった事がある先生なら見抜けるかもしれない。

生徒が悪いのではない。

学校教育がまだまだ、生徒の現状に追いついていない。特に個別対応が必要な生徒が増えているのに、対応しきれていない、そのため悪循環が起こっている。

そこが問題なのだ。

余談になるが、旭川いじめ事件の加害者生徒。

鏡は、彼らの発言を読むとなんらかの学習障害を抱えている気がしてならない。

いや?校長、  教頭、担任の発言もそうか、、。


保護者の中に、子どもに重度の学習障害がある事をわかっていても、保護者がそれを認めず障害者扱いされるのが嫌だからといって、普通学級に在籍している生徒もいる。

障害と言葉が付くと、どうしてもマイナスイメージとして捉えてしまうためか、見ていて悲しくなる事がある。


学習障害、グレーゾーンだからといって全ての学習がダメというわけではない。

文系はダメたが、理数系は得意。

障害と言っても、一括りではない。

十人十色。

障害が、個性と受け取れる社会になれば良いなと思う。

これからの先生には、どのクラスにも対応が出来るように特別支援も学んでほしいと思う。

子どの理解能力にあった、学習や指導がされてほしいと願う。