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・はじめに

 「魔法使いサリー」から始まった東映動画魔法シリーズの最後を飾るのに相応しい作品と思います。主人公のメグの前に対等かむしろ優れているかもしれないライバルのノンが登場し、お互い切磋琢磨しながら魔界の女王を目指します。このような強力なライバルヒロインはこれまでは無かったです。美少女キャラ、魔法を駆使しての本格的なバトル等々、現在のアニメにつながる要素が沢山あるように感じます。それらの感想を項目別に述べます。ネタバレ注意です。

 

・主人公を凌ぐライバルの存在.

 サリーやアッコ(ひみつのアッコちゃん)には友達はいてもライバルという存在は無かったと思います。マコ(魔法のマコちゃん)にしても何かと張り合ってくるクラスメートはいましたが相手は人間、根本的に勝負になりません。ところがメグにはノンという共に魔界の女王を目指す強力で性格も真逆なライバルが存在し凌ぎを削ります。これが作品全体において程良い緊張感をもたらしました。性格の違いから衝突することがあり、時には大規模な魔法合戦を繰り広げます。逆に共通の敵に対しては協力して見事な連携を見せます。最終回の魔法抜きの物理攻撃の肉弾戦は御愛敬です。

 

・美少女キャラ

 これまでの主人公はお子様向けで、デザインの線もシンプルでした。一応「可愛い」と言える範疇かもしれないですが、お世辞にも美少女とは言えないでしょう(マコは例外?)。直近の「キューティ-ハニー」のキャラデザインをした荒木伸吾氏により画面がこれまでの作品とは比較にならない程華やかになりました。メグとノンのデザインは明らかにこれまでのものとは異なります。両者は美少女としてのタイプも対照的です。メグはお目々パッチリの少女漫画的な正統派であるのに対して、ノンは切れ長の目で外国人女優的です。

 

・主人公の命を狙う強大な敵と魔法を駆使してのバトル

 真正面から主人公の命を狙う敵はこれまでの少女物には無かったと思います。女王争いに敗れたサターンは逆恨みして次期女王候補のメグとノンの命を狙います。しかしそのサターンという強力な敵のおかげで27話「さそり座の呪い」という傑作が生まれました。命を狙われたメグは絶体絶命でしたが、ノンとの見事な連携でサターンを退けます。これは、現在では当たり前になっている少女チームバトルの最初のケースではないでしょうか。その後もサターンとの小競り合いは続き、71話でサターンとの最終決戦を迎えます。圧倒的な力のサターンを相手に、仲間と協力してのバトルは見物です。

 

・魔界から多彩なゲストが登場

 魔界から様々な魔女や動物がやってきます。皆が必ずしもメグの味方では無く、騒動のタネにすらなりました。それらの一部を紹介します。

 17話ではメグの後輩のレオンは突然メグの元に転がり込みます。ところが退屈の余りメグに化けて街に繰り出して大騒ぎとなりました。

 21話のチャック婆さんは神崎家に転がり込んで大騒動を巻き起こしました。傍若無人な老婆でしたが、人間と結婚して幸せだった日々が戦争で夫を亡くし、子供を亡くし、さらに魔法まで失った過去がありました。失意のもと魔界に帰還するための協力者を探し続けた結果、神崎家に目を付けたのでした。

 32話の試験官ジョーカーは意地悪でした。女王試験という名目で家族に乗り移ってメグを疑心暗鬼に陥れました。最後はメグの家族愛に負けて去りますが、71話でサターンの手下となって暗躍したので敵なのでしょう。

 61話で登場した傘の修理屋のツユスキー。生来の怠け者が突然張り切って仕事に励んだ結果、豪雨と洪水をもたらしました。弟と妹を助けるためにメグはツユスキーに町から出て行ってもらおうと直談判します。メグの真意を理解したツユスキーは町を出て行きます。メグの優しさと荒木氏の画を堪能できる秀作です。

 動物もいろいろやってきました。馬のキュービーが現れた時は魔界に強制送還か?と、ひやりとさせられました(35話)。雪見鳥が巣をかけたときはその保護にヤキモキ。無事ひな鳥は巣立ちました(43話)。インパクトがあったのは魔界の凶悪脱獄犯ジロンを追って人限界にやってきた魔界警備犬シグマです(69話)。脱走ついでに女王の卵を潰して女王を困らせてやろうと画策したことから物語はスリリングに展開しました。ジロンに遭遇したメグは魔法で応戦しますがピンチに。そこに手負いのシグマが飛び込み、ジロンを確保して魔界に連れ去りました。

 最後に49話。ネットではトラウマシーンとして紹介されています。魔界から追放された母娘を自分の信念を押し通してかばった結果、検察官から火刑を受けて焼死したのは衝撃的でした。女王の計らいで復活できてよかったです。

 

・サービスシーン?

 説明不要かも(^_^)。言うまでも無くパ○チラは日常茶飯事です。それ以上の事件?事故?も頻発しました。

 有名なのは23話。この話もネットですぐに出てきます。メグに何かとしてやられるチョーサンが仕返しにメグを裸にして人前に晒して辱めてやろうとひたすら努力する名作(迷作?)です。結果、きわどいシーンを何度も視聴者に晒すことになりました。ついでに男性教師が全裸を晒すという大惨事も発生しました。チョーサン天晴れ!!!ではなく当然最後は手厳しくお仕置きされました。

 逆に自ら脱いだのは12話。池に落ちた妹を助けるために上半身ブラ一になって飛び込もうとします。その見事な脱ぎっぷりに漢気すら感じさせました。

 お仕置きなら65話。真夜中に家の庭で汽車を走らせたら暴走し制御不能に。騒動の罰としてマミにたっぷりお尻たたきされました。制作側の心意気(悪意?)を感じさせるシーンでした。

 

・魔法が無い話

 信じられないかもしれませんが54話は魔法が無かったです。行方不明になった子猫を母猫が探す話で、メグはその母猫を後ろから見守ります。魔法を使っても良いのではというシーンも有りましたが、結局魔法無しで完結しました。制作側の何らかの意図があったのかわかりません。連続物なら話の流れとしてたまたま魔法が登場しない回というのは有りかもしれないですが、1話完結型では極めて珍しいと思います。逆に言うと魔法に頼らなくてもしっかりとした物語が作れたということです。キャラの力があるからこそ可能だったのでしょう。魔法が無ければ普通の人間です。最終回で女王から「人間に溺れすぎ」と指摘される所以です。

 

・おわりに

 「魔女っ子メグちゃん」はもう少し評価されてもいいのではと思います。「キューティハニー」で美少女戦士がコンテンツとして確立し、メグで複数ヒロインや美少女チームバトルまで広がりました。この2作は後の「セーラームーン」、「プリキュア」等につながっているように思います。某著名脚本家はメグとノンの関係は‘魔法少女まどか☆マギカ’の‘まどか’と‘ほむら’の関係の御先祖のようだとも評しています。パロディらしき実写ドラマや似た設定の漫画(アニメ)もありました。50年前の作品なので今の感覚からすると古い感じは否めないですが、新しい発見があるかもしれないです。全72話は多すぎるというのでしたら荒木氏作監の11話分だけでもお勧めです。