直江津浜の公園に人影が…

近づくと…

じっと遠くの海を見つめています。

声をかけても、黙ったままです。

手には、大きな和ろうそく。

物悲し気にうつむいています。

新潟県上越に伝わる人魚伝説。

大潟区の雁子浜にある和ろうそく屋が舞台ですが、

近くの直江津浜にも人魚像があります。

物語の作者は小川未明ですが、

日本海の各地に人魚伝説があります。

東京専門学校(現在の早稲田大学)で、ラフカディオ・ハーンの講義を受け、

日本の昔話に傾倒していきました。

1921年朝日新聞に「赤い蝋燭と人魚」を発表しました。

今日、日本海側は大荒れの天気でした。

西の空から雨雲が押し寄せ、日本海は茶色く怒涛のように波打っています。

無数の雨柱が海を走り、

日に照らされて、

幾筋も虹色の柱が立っていました。

日本海は、冬を迎えます。