ロシア大統領プーチン氏に寄り添い、ウクライナ戦争早期終結で結果を急ぐトランプさん。
高い関税でアメリカ国内産業を保護し、移民を排除して内向きになるアメリカ。
北朝鮮を「核保有国」と述べ、性的マイノリティを認めず、金融政策にも注文を付けます。
「大統領は王ではない」
そんなリベラル派の苦言をよそに、クレイジーな王が再び誕生します。
戦争の早期終結、共産圏への電撃訪問、高い失業率とインフレからの脱却を図り、強いアメリカの実現…
トランプさんではありません。
『リチャード王』と揶揄された第37代アメリカ大統領リチャード・ニクソンです。
が、彼は再選を果たしたのちに、ウォーターゲート事件で辞任します。
任期途中で辞任した唯一のアメリカ大統領です。
自らのイエスマンのみで政権運営し、帝王的と言われたニクソン大統領。
しかし、大統領予備選挙中に敵対する民主党本部に盗聴したという事実が報じられ、大統領弾劾が実施される前に辞任します。
ちなみに、ニクソンショックでもアメリカの経済は復活せず、ニクソン氏の旧ソ連・中国訪問など緊張緩和はソ連崩壊の後のロシアの復活、中国の経済成長と覇権主義へとつながっていきます。
ウォーターゲート事件で公開されたニクソン大統領の肉声。
それを聞いた国民の言葉。
「大統領があんな下品な言葉を使うとは思わなかった。」
連邦議会乱入事件、不倫の口止め、有罪判決を受けた唯一の大統領…
アメリカのリベラル派は沈黙したままです。