朝ドラ『虎に翼』の一場面。

家庭裁判所の相談風景ですが、

実際は2段階です。

この場面のように、どうしたいのかが決まっていて、その場合の法的手続きの相談。

さらに、申し出が受理されてからの調停です。

現在新潟市にある家庭裁判所では、相談は20分。法的手続きの仕組み、書類説明くらいです。時間が来たら職員から切り上げて、退室していきます。

どうしたらいいのかの相談ではなく、どうするのかという具体的な相談です。

しかし、相談したい当人は、どうしていいのかわからないという悶々とした人がほとんどです。

仕事の関係で地方裁判所にもお伺いしてきましたが、当事者の問題は相談・調停ですべておさまることはありません。調停員と言っても多くは元校長です。天下りです。同席するのは裁判所の職員です。

市役所への相談でも、双方の相談の場を設定するくらいです。当人・双方への理解・支援とは程遠い現状です。

児童生徒がかかわる場合は、学級担任が抱え込む場合が多くあります。勤務後の家庭訪問、保護者からの相談、学習支援など、勤務後夜にかけて行われます。まさに『自分の子をほっておいて人の子の面倒をみる』です。

さらに交通費・手当は一切ありません。

地域親族間の相互扶助が希薄な現在、孤立する家庭内でどうしていいのかわからない方が多くいます。

行政の隙間が年々増加している昨今、血の通った『相談』が望まれますね。

先月の鳥海山。

小高い丘に建つ神社からの眺めです。

今頃は、もう雪が消えているかな。