国軍を持たない独立国は結構あります。
中華人民共和国に国軍はありません。
人民解放軍は共産党の軍です。
バチカン市国は国防をスイスに委任していますし、モナコはフランスに委任しています。
キリバス・ナウルなどはオーストラリアが委任され、サンマリノはイタリアが委任されています。
日本に軍隊はありません。自衛隊は政府の一行政機関です。
日本国憲法第9条そのままです。
日本ほどの経済力があり、国土も海域も広い国が、国防をアメリカに委任していることも意外ですが、そもそも自衛隊を管轄する日本政府に指揮権はありません。
防衛に関しても日米一体化です。
よって、日本は第9条を厳守しています。
世界第8位の軍事組織も、軍隊ではありません。
自衛隊のトップは幕僚長?防衛大臣?総理大臣?はてまた、駐日大使?戦後有事がないので、機能したことが一度もありません。
総理大臣という役職も、日本流でいえば、太政大臣であり、関白です。
天皇から任命された一役職です。
もちろん元首ではありません。
伊藤博文から岸田文雄まで、行政職を委任された事務方トップです。
卑弥呼の名は知られても、弟の名を知る人は稀です。
古代から権威と権力が分散された日本において、プライムミニスターや将軍はやや軽い存在なのかもしれませんね。これも、天皇を戴く稀有な国家です。
国のしくみはそれぞれです。
天皇のおことばは最上位です。勅語がなくなり、日本国憲法に制約されても、『うた』は勅語です。天皇からの国民への願いです。
米国統治下でも、米国民の無知をすり抜けて、日本の伝統が護られます。
法律以上に国民に浸透している『魔界』が日本にはあります。
『国体』といえば角を立てる人もいますが、アメリカも侵せない聖域があります。
そもそも、戦後『国民体育大会』に『国体』を潜ませたしたたかさに米国も気がつきません。
日本の祝日にも呪詛が隠されています。
『かごめかごめ』にも似ていますね。
雪国にもさくらが咲き始めました。