政策の効果が現れるのは時間差があります。
弊害はさらに遅れて顕在化します。
効果で喜んだあとに弊害に襲われることもあります。
50年も前につくられた新幹線網計画。
整備新幹線はゾンビのように今も日本全国にうごめきます。
青函トンネル、本四連絡橋…それらの費用は経済効果以上に負債となって国民の生活にのしかかっています。おまけに東京オリンピック。今後行われる大阪万博。
『夢よもう一度』は柳の下のドジョウです。
安く買いたたかれた公共事業は富の循環を生みません。
談合がいいとはいいませんが、安くても利益の出ない事業に経済効果はありません。
本音を言えば、北陸新幹線そのものは必要ありません。
日本海側から関西に行くには、東京周り新幹線で行くより、金沢経由の方が往復1万円も安く済みました。新幹線は上越から金沢まで使い、ほか在来線でも不便を感じませんでした。
湖西線周りの特急でも、遅いとは思いません。
今後、石川福井の人たちが関西に行くのが不便になり、高くつくと、早くも不満が出ています。
リニア新幹線開業を妨害する静岡県の川勝知事。
沖縄の玉城知事とは少し事情が異なります。
川勝知事の論理は?です。
が、リニア新幹線は要るのかな?とも思えます。
名古屋ー大阪が通じて初めて効果があるのでしょうが、名古屋まで行ってもその先は乗り換えです。始発は品川です。
それとも、リニア新幹線が開通したら、のぞみは廃止?
新幹線・高速道路・橋・トンネル…
5分、10分、30分の短縮に何兆ものお金をかけます。
小泉構造改革によってこれまでの無駄が削られたのも確かです。
経済が上向いた時期もあります。
けれども、派遣の解禁、非正規採用の急増で、企業や公務員の人件費は削減されましたが、確実に国民が手にする所得は減りました。
収入が減れば消費も減ります。
デフレスパイラルの始まりです。
小泉政権の弊害が顕在化した現在。これを改善しようとする岸田内閣はもっと評価されていいはずなのに、歴史的な不人気です。
やっていることと評価の時間差。
P波とS波の音叉のように、政治家への評価は一致しません。
雪国にもようやく春が来たみたいです。
菜の花畑はこれからが見頃ですね。
1か月ほど遅く、田んぼの畔塗りが見られるようになりました。
野の花は満開です。