「NHKスペシャル 古代史ミステリー 第2集 ヤマト王権 空白の世紀」が放送されました。が、私としては物足りない内容です。そう感じた方も多いと思います。

最近朝鮮半島でも発掘が進められ、東アジア各地の人骨のゲノム解析も行われるようになりました。昔のというより今の教科書では、『稲作・鉄器・漢字は朝鮮半島から』となっています。この番組もこれが前提でしょう。

しかし、ゲノム解析では漢人と倭人との混血が朝鮮民族であり、対馬海峡をはさんで倭人の国々があった、稲作も鉄器も海を越えて倭人が朝鮮半島に伝えた、とする説が出てきています。そうすると、この番組の「なぜ朝鮮半島に前方後円墳が」という説明ができます。

稲作は本来南方系の植物です。朝鮮半島全体で水田が広がったのは日本の統治下以後のことです。古代より北緯38度線以北で水田は行われていません。大陸でもその辺は小麦地帯です。稲作の南下自体ありえません。

前方後円墳は関東にも多い。

東日本は馬の産地。

日本人のベースは縄文人です。これに大陸から半島から時代を超えて、幾多の移住を繰り返して現在に至っています。

やがて、教科書の記述が全く別物になる日もくるでしょう。