少子化の原因は結婚率の低下が原因の一つ
という意見。
が、動物は本来結婚しません。
人も同様です。
日本国憲法は「人間は結婚するもの」
が前提になっています。
しかし、明治憲法では、
婚姻は家制度が前提になっています。
江戸時代、家=職業
職業は代々受け継がれていきます。
天皇、公家、武家、町人、農民…
受け継ぐことで社会が成り立っていきます。
結婚も制度です。
好き嫌いの問題ではありません。
好き嫌いが前提なのが日本国憲法です。
結婚生活はもともと面倒が伴います。
結婚=幸福
ならば、幸福でなければ結婚しません。
その辺、江戸時代は制度が整っています。
一夫多妻制の日本社会。
一夫一婦制が定まったのは明治31年からです。
万太郎は土佐に妻を置いて、東京で14歳のすえ子と出会い、重婚しています。
すえ子がお妾さんになるかならないか、鹿鳴館での場面は一夫多妻制下の万太郎の実生活の伏線です。
側室という呼び名は江戸時代になってからのことです。
それ以前はどれも妻であり、妻に制度上の区別はありません。
そのため、呼び名は妻の住む場所です。
婿取りもごく一般的で、男系のみとは限りません。
親族・血縁者から婿を取れば血脈は保たれます。
それは武家も同様です。
結婚はお勤めであり、お仕事です。
私事ではありません。
家のこと、職業のこと、親族とのおつきあい、跡取りのこと、祭祀のこと、
地域社会とのかかわり…
結婚生活とは職業以上に、公私にわたる責任ある「お仕事」です。
勤まらないことも珍しくなく、再婚はよくあることでした。
今に限らず、結婚しない人は、昔も珍しくありません。
制度がなければ、人は結婚という、不自由な生活を求めません。
※個人の感想です。