学習指導要領が改訂され、しばらくのこと。
ネット時代黎明期、アダルトサイトに走る子をどう防ぐのか?
「見ない子を育てよ。」
視学官の返答です。
「自ら学ぶ子を育てる」目標の効果がでません。
「ペスタロッチはそんな意図ではない。彼の考えはすばらしいのに、現場の教師に力量がなかった。」
指導主事の返答です。
新しい学力とは何なのかの問いに。
「新しい学力ではない。『新しい学習指導要領』に基づく学力観だ。」
教育行政の変更は文部科学省だけでなく、県単位でも行われます。
「生き生きスクールプロジェクト」
けれども教員全員への直接の研修はありません。
各学校の研究主任が研修センターに呼ばれ研修を受け、その伝達研修を各学校で伝えるだけです。
そして、数年でプロジェクトは消えています。
行政サイドのアリバイ作りです。
教育行政の変更点が、学閥研修で行われることもしばしばです。
学閥は任意団体であり、行政機関ではありません。
「これって、学閥に入っていない人はまったく知らないんじゃない?」
と思える重要事項もあります。
「関心・意欲・態度」優先の新しい学力観。
5段階評価の相対評価から絶対評価へ。
学習評価の自己評価の重視。
現場の教師にとって日々かかわる事項が、ブラックボックス化され、
『情報』が学閥教員の武器になり、一般教師が翻弄されます。
多忙の中、ある教師はつぶやきます。
「インパール作戦だ。」
曖昧な精神論が優先され、何をいつどうやってという具体的な手順・時間・資料・教材・マニュアルが示されません。
全てが現場調達です。
日本人の思考回路は変わりません。
ひまわりが、
見上げるほどに大きくなりました。