日本には美術展を運営する公募団体があります。

出品料、運送料など結構かかります。

会員になると、出品料は不要ですが、

もっと高額な会費かかかります。

支部の会費も要ります。

近年、若い方は賞をもらっても次の年は出さない人が多いです。

むしろ年配者の方は律儀に出します。

「美大に行けなかった分、〇〇会でがんばるわ。」

という方とよく出会います。

美大卒の方が意外と少なく、美大受験に失敗した方が、美大芸大卒者の指導をしています。

そして、うまかったりします。

わたしは中学校には行きませんでしたが、

同期400名の中で知られる限り、

意外にも学力偏差はすばらしいです。

学校の授業といっても教師の雑談いわゆる「脱線」ばかりで、時間がくれば「後は読んでおけ。」

学期末は終わらない教科書は「読んでおけ。」

誰も読みません。

今でいえば未履修。

戦後のベビーブームで教員不足。急ごしらえの教師の授業はひどいものです。

家で教科書を読めば済むだけです。

学んでいるといろいろ、興味がわきあちこち関心が広がります。

自分で好きなように網羅して学んだ方が理解が深まります。

たまに学校に行くと、進み具合が違います。

教師に質問すると「言っている意味が分からない。」と怒られます。

そのうち無視されます。

美大の教養科目など「お前たちに言っても分からんだろう。」

と、大学でよくある、自前の著作物を教科書がわりに買わせる教授はいません。

せいぜいコピーが配られるくらいです。

レポートを書かせられても、返却されたこともなく、採点結果も知りません。

大学院生は団体展に出しているお得意のスタイルで描くばかりで、2年3年が終わり、博士様です。

それなどはいい方で10人中9人はせいぜい課題を出すくらいです。

小学校中退の万太郎。

植物学の博士になります。

あれだけの学力があれば中学校・大学にいって学歴を整えてもいいようなものを、彼は必要と考えなかったのでしょう。

学歴。

教員時代、私は進路指導主事を長年担当しましたが、

いろんな先生を見、卒業生を出して思ったこと。

「万年中卒でいいや。」と。

学歴と学力は別物です。

人それぞれの学び方があります。

公立中学校進路学習テキストより