大河ドラマを見ていると、家康と信長の関係は日米のようです。

信長のいいようにちょこまか律儀にふるまう家康。

圧倒する3000丁の銃も、今なら原爆さながらです。

信長・秀吉は武勇伝や画期的な政策で、大企業経営者の話題になるのですが、

家康は中小企業経営者に人気です。

生き残り術。

現在もアメリカは友好国でしょうか?

武田の脅威に怯える家康が頼る、信長の傘の中です。

囲いつつも、脅威になることを阻止する信長。

戦後復興する日本の芽をつぶしてきたのも、実はアメリカです。

円の経済圏を飲み込むアメリカ。

経済のドル、航空機産業、これから来る情報化社会のOS。

松下電器は日本初のOS、トロンを開発します。

コマンド入力からアイコンクイック式です。

が1989年に、アメリカからスーパー301条に抵触するとして、貿易障壁に指定されます。

素早くNECは、アメリカ製ウインドウズ搭載のPCシリーズを発表し、他社は相次いでトロンから撤退します。

当初のPC98シリーズは、DOSでコマンド入力。まったく不便ですが、主流になります。

学校に一斉に納入されたのはNEC製の旧式のDOSでした。

現在もパナソニックはPCを発売しません。

芽をつぶされた松下電器は、トロンプロジェクトをさらに推し進めます。

PCはつくらないけれども、自らの家電製品にコンピュータシステムを組み込み、それらをITで制御するシステムをいち早く整えます。

現在ユビキタス社会といわれるネットワークの構築です。

アメリカは無条件で日本の友好国なのではありません。

日本と組むことで、利益があるから同盟なのです。

利用価値があるから、日本との同盟を続けているのです。

日本は「利用価値がある」と思わせてふるまわなければ、生き残れません。

家康のように。

中学校歴史教科書より