主語のない言葉の重み。
『安らかに眠って下さい
過ちは
繰返しませぬから』
「すべての人びとが 原爆犠牲者の冥福を祈り 戦争という過ち
を再び繰り返さないことを誓う言葉である 」
碑文の説明文。
『すべての人びと』
軍部の 過ち
権力者の 過ち
天皇の 過ち
国民の 過ち
そして
アメリカの過ち
・・・
『繰返しませぬ』
主語のない碑文に、
読む人は
『わたしは』という呪縛から逃れられない。
同時に、
『あなたは』と置き換えられる。
英文でどのように伝えられたのかは私は知らない。
アメリカ大統領バイデンさんは、
どう読み取ったのだろう。
ロシア大統領プーチンさんは、
核のもたらす悲劇を想像できるのだろうか。