お彼岸ですね。
天気もいいので、お墓掃除。
墓柱は、一人ひとつが古来からの習わしです。
明治以前の真言密教なので、今でいう神仏習合です。
向かいの山は、向かって右から
薬師如来、観世音菩薩、不動明王、毘沙門天、地蔵菩薩、
麓のすそ野に、ご本尊の大日如来が祀ってあります。
神道では天照大神ですね。
1200年前に、ご先祖の先達で空海が祀ったと伝えられています。
この地に寺があり、そんな歴史を秘めた一族のお墓が、
うっそうと生い茂った杉木立の陰にたたずんでいることなど、
古老なき今の世に、知る人もいません。
今は祭神の天神様が祀られています。
「家の墓に入る」とは、
意外にも家制度が確立した明治からの新制度で、
全国で定着したのは昭和になってからです。