学校の朝学活前に、朝読書が10分間あります。

退職してもこの習慣で、私の場合は音読です。

姿勢を正して、呼吸を整え、句読点の区切りよく読み進めます。

すると血圧にもよろしいようです。

私は、むかし一度読んだ本を再度読むのですが、

今朝「おや?」と思う一文に出会いました。

文芸読本「柳田国男」に寄稿した三島由紀夫の一文。

『新しい本を追いかけて読むよりも、むかし感銘を受けた本を再読して、むかし気づかなかった「小説」をそこに豊富に発見することがある。』

1972年の「小説とは何か」の引用文です。

柳田国男のリアリズム豊かな一文に、真の「小説」を見出したという三島の驚き。

40年以上も前に私が傍線を引いたことを、知らずに今の私が行っていた再読書。

昔読んだ本の再読には新しい発見があります。