日本海にも時としてクジラが迷い込むことがあります。

むかしむかし

東北地方の漁村。

人々は大挙して小舟を繰り出し、

大きな獲物をしとめます。

村人は「馬鹿者」を尊びます。

「馬鹿者」には神が宿ります。

人知を超えた未知なる力をまといます。

日本海に迷い込んだくじら。

大きな馬鹿者は、貧しい村人たちに久々の恵みをもたらします。

日本人は木を伐る前に、お神酒をささげ祝詞をあげます。

猟師は撃ちとめた獲物に供養を施します。

命は輪の一部です。

いのちはいのちをつなぎます。

こんにち「いただきます」は名残りです。

東北地方の貧しい漁村。

「馬鹿者」は神様です。

ニュースyoutubeより