『尊王攘夷』とは

『尊王』と『攘夷』です。

天皇こそが日本の王であり統治者である。

国学の盛んな水戸藩藤田東湖の学説です。

藤田東湖

 

日本を異国から護るには、欧米人を討て!が『攘夷』です。

『尊王攘夷』

教科書で出てくる場面は、幕末です。

が、『尊王攘夷』は『尊王攘夷思想』として昭和にも生き続けます。

第一次世界大戦前後、世界で吹き荒れた『民族主義運動』

欧米列強からの独立。

アジアで、アフリカで、南米で。

日本からの独立。

中国で「五・四運動」、

朝鮮で「三・一独立運動」。

日本でも『民族主義運動』が盛んです。

中学校歴史教科書より

 

インド独立派や東南アジア諸地域の民族主義運動との連携。

中学校歴史教科書より

中学校歴史教科書より

「満州国のポスター」アジア諸民族の連帯を謳いましたが…

 

天皇を盟主に欧米列強との対決。

当の昭和天皇がご存じあそばされぬところで、

軍部は、青年将校は、民衆は燃え滾ります。

が、日本の敗北。

戦後は、「これからの戦争は経済だ!」

嵐のような対米輸出。

アメリカは反撃します。

日本に打ち込まれたアメリカからの「プラザ合意」

中学校歴史教科書より

 

以後日本は経済戦争にも敗北し、

今日につづく不況にあえぎます。

 

明治維新後、100年にも及ぶ『尊王攘夷運動』は幕を閉じます。

が、

思想は民族の無意識の根底に潜みます…

 

プーチンにも

習近平にも…