「勉強の好きな人!」
と学級で聞いても、手をあげる人はまずいません。
どの学校、どのクラスでもそうです。
でも、私は
「私は勉強が好きだ。」
と言います。
生徒は決まって
「ええぇ?」
と言います。
中には
「変態だ。」
という子もいます。
「勉強が好きだ。」
と言い続けると、『勉強は嫌いだ』という空気が消えます。
子どもは不思議なもので『勉強が好きだ』というと、
『勉強は好きになってもいいものなんだ』という思考回路がうまれてきます。
『勉強はたのしい』と言い続けると『勉強するとたのしい』と感じるようになります。
『勉強は嫌い』という子は、どこかで『勉強は嫌いなモノ』という刷り込みを受けたのかもしれません。
教員採用試験を受けるための準備は相当な努力が要ります。
しかし、本当は教員採用試験に合格し、教員になってからの勉強の方が膨大で、時間を要します。
一冊の教科書は教科のダイジェスト版にすぎません。
膨大な学習内容をより単純化し、系統立てて、分かりやすくかみ砕くには相当の準備が必要です。
せっかくの準備も、ひらめきもすべて使えるとは限りません。実際無駄に終わる教材研究もたくさんあります。授業で使ってみてその効果がわかります。その教材の出すタイミングや工夫で使えるようになる場合もあります。生徒の反応でようやく『使えるもの』が分かります。
授業は生徒とともにつくるものです。
『教員の働き方改革』
教師には時間が必要です。
教育実習生の授業。
自分ではわかっているつもりでも、生徒にわかってもらうにはほど遠いものです。