相次ぐ不思議な現象が、私の妄想でないことが証明されます。
大規模校、そして私が二教科担当なので、もう一人美術教師をお願いしました。
ほどなく、彼は青い顔をして言います。
「風も吹かないのに、清掃用具入れのロッカーが開いて、バタンと音を立てて閉まった。」
授業中の出来事で、一瞬沈黙が流れたと。
また、授業中、流し場の蛇口から水が勝手に流れ出した…
これは部活動中、私もしばしば経験しました。
左から2番目。
しっかり絞めても、突然流れ出ます。
ある時、私が美術準備室の流しで、電動回転砥石で彫刻刀を研磨していると、
突然肩を叩かれました。
振り向いても、もちろん、誰もいません。
準備室には、私ひとりです。
背後から感じる空気感、息遣い、圧迫感…
カギのなくなった開かずの小部屋。
屋上の上まで続く途切れた階段。
薄暗いステージ下の倉庫。
きっと、誰かが棲んでいるんでしょうね。
学校にはいろんな人の思いが遺っています。