小中高校には、児童会もしくは生徒会があります。

戦後、GHQの統治下、占領政策の一環でつくられました。

野蛮で因習が横行し、家父長家制度の下、地縁・血縁由来の権力が横行する日本で、民主化教育が行われました。

7年にもわたる異例の長さの占領。

大人には公民館で公民教育が、

子どもたちには児童会・生徒会で民主主義が教え込まれました。

現在も、学校では児童会・生徒会が活発です。

子どもたちの問題意識と問題提起・改革意欲に対して、熱気を帯びた支持で盛り上がります。

投票率は100%という素晴らしさです。

昨今、女子の会長の方が多い時代です。

日本は世界に誇れるすばらしい民主国家に変わりました。

輝く未来につながる熱意と意欲に満ちた公約に、日本国民は心躍らせます。

女性も活躍できる社会です。

が、生徒会は教師の下請けとなり、

教師の指示と監視のもと整然と短時間で投票が終わり、

予想通りの『よいこの集まった生徒会本部』が誕生します。

行事のたびに、過去の例文に沿った祝辞・開会宣言がなされます。

よい子は高校入試に有利です。

『変えよう!』が、変わらないことが本音です。

センセイの忙しくなるような、既定路線の変更をしないのが『よい子』です。

変わる姿が描けません。

子どもは大人がつくった世界を変えてはいけません。

100%の投票率は、裏を返せば投票しなくても社会が動くことの裏返しです。

12年にもわたる民主教育を学んでも、投票率は上がりません。

女性のリーダーはどこに消えたのでしょう。

目に見えない環境ホルモンが成長を阻みます。

みんな、投票を経験してきたのに…