以前新聞のコメント欄で、

「日本の画家の半数は美術大学を出ていない」という記事を読みました。

毎日見聞きする音楽。

音大出の人はわずかです。

流行のアーティストなどなおさらです。

人々は作品に魅力を感じ、惹かれます。

学歴は聞けば『そうなんだ。』くらいです。

修士・博士課程出の作家も近年当たり前です。

つまらない作品もたくさんあります。

人々が見たいのは作品です。

「美大に行きたかった」

という団体展の年配の方がけっこういます。

なかに「美大出の奴は憎い」

という方がいます。

賞に執着する方がいます。

団体展のボスになって、美大出を従える方もいます。

エネルギーの方向性が何か違います。

ジョウトクさんという方が昨年県展の審査で来県しました。

「独学で絵を学んだ」が自慢です。

無所属です。

なかなか絵を選びません。

そうこうするうちに一水会の相手方がどんどん候補を選びます。

最高賞はまたしても日展系です。

もちろん系列の教室の生徒さんです。

どちらも目に、フィルターがかかっています。

ササキさんは

「芸大からは団体展作家を出さない。」

と講演します。

そういう彼はれっきとした会員です。

こんにち、団体展は消滅の危機です。

消滅したらいいと思います。

素敵な作品に出合えることで充分です。