特別支援学級児童生徒の『心理テスト』は市販のテストと異なり、特別の資格を持つ人しかできません。
当時それができる人が、養護学校のO校長先生でした。
学区は神奈川県ほどの広さがあります。
特別支援学級開設に伴い、中学校で『テスト』を行いました。
午前中テスト。
生徒を帰宅させて、午後いっぱいかけて判定。
日が暮れる頃3名の結果が出ました。
小さな字でB4(当時の標準はB判)いっぱいに記述されています。
それが一人分です。
何点という数字では表せません。
O先生は、正答よりも間違った箇所に注目します。
なぜ間違ったのかを分析することで、その子の思考が分かります。
思考のパターンが読み取れます。
間違う原因が分かれば、適切なアドバイスができます。
検査を定期的に行うと、
変化が分かります。
カルテのようなものです。
後に普通学級の担任となった時、このことが大いに役立ちました。
生徒用ファイルはまさに『カルテ』です。
NRT、QUテスト、定期テスト、実力テスト、アンケート結果などあらゆる回答・解答が時系列でファイルされています。
点数で表せない、その子の特性を記録します。
そのことで、生徒に対し、保護者に対し前向きな、かつ効果的なアドバイスができます。
テストの点数や順位だけに目を奪われない分析を、O先生から学びました。
河原で焼き芋大会。
夏には保護者と花火をしました。