教員採用で民間企業経験者を採用する傾向があります。
民間活力を公務員の世界でも活かしてほしいからです。
企業の持つ合理性、競争力、サービス精神、顧客意識…
同期にも大手銀行勤務経験者や、予備校講師経験者、大手出版社など多彩な顔触れです。
新人の頃は眼を輝かせ、初々しい働きぶりです。
電話にもすぐ出ます。
生徒や保護者の悪口を言いません。
自分の非を素直に認めます。
机の上も整理整頓されています。
時間にも余裕をもって行動します。
しかし、1年もすると、同化しています。
それぞれの職場で活躍し、満足していたら、わざわざ転職しません。
県教委の目論見ははずれます。
年収600万を捨てて教員になるには、それなりの理由があります。
国体選手もいました。
社会科で彼の後任になった時、教える内容が1年遅れていました。
一芸一能に秀でることと、教員としてのスキルはまた別物です。
華やかな経歴がそれを保証するとは限りません。
教員のスキルは現場で磨かないと、新人の頃の輝きは続きません。