『学級崩壊』『校内暴力』やがて『学力低下』『指導力不足教員』
そして『働き方改革』
昭和の精神主義教育を引きずった教師は「部活で学校がよくなる」と言い張ります。夜明けから日暮れまで部活動。3月グラウンドに雪が残っていても「夕方明るい」「もったいない」部活動延長を主張します。国体・オリンピックに向けて中体連は圧力をかけてきます。勤務時間が終わっても部活動。生徒がいったん帰ったら、8時ごろまた戻ってきます。今度は社会体育で部活動。
「なんで顧問が付き添わないんだ!」保護者からのクレーム。全中に一度でも出た覚えのある部活ほど子どもに同じ経験をさせたがります。
男子バスケ・女子バスケ、剣道男女・バレーなどなどそして吹奏楽。他の文化部も引きずられます。
大本営の大御心で振り回されるのは最前線の一兵卒です。
教員でその種目の専門家はまずいません。ルールも知らない選手経験もない、まして大会など出たこともないのが部活顧問です。たまに選手経験がある人が顧問になると、各校引っ張りだこです。
勇樹君のお父さんは中学校で男子バスケの顧問でした。早期退職して、アスリート専攻のある私立高校に、監督として再就職しました。セナさんもあゆむ君もやがて同じ高校に入ります。
『専門を身に着けた人が指導することで選手は育つ』
しかし、
昭和を引きずると、「のどか乾いても水を飲むな」「うさぎ跳びグラウンド100周」「根性」
現在は「水分補給」ミネラルも大事。うさぎ跳びでひざを壊すことも分かっています。
科学的データ分析は効果的です。
私が後に赴任した学校の前任者は、女子バスケの名コーチでした。早期退職して勇樹君のお父さんと同じ高校に再就職しますが、すぐに亡くなります。中学校勤務の過労が原因です。
勤務時間の延長、休日出勤、晩婚化、教員の精神疾患、休職教員の増加…
部活動は教員の質を低下させます。というより「部活動が足かせになって教員の質が低下」します。
選手を育てるにはまず指導者が必要です。
今回のオリンピックはそれを物語っています。
がんばった時間で評価した昭和の名残り?