生協設立は、学生数約600人の小規模校では採算が合わないと、結果的に中止を決めたのですが、この経験はよき思い出です。

 

生協設立運動の支援は金沢大学の学生委員会です。

というよりもともとはあちらからのお誘いを前任者が引き受けた?というか窓口になったものでした。

4月に行われる新入生歓迎会に合わせて生協の模擬店を美大で開くことになり、

美大生もアイデアを出し合います。

宣伝用のパンフレット印刷は金沢大の学生会館で行いました。

現在金沢大学は郊外の角間に移転しましたが、

当時は金沢城内にありました。

校舎そのものはありふれたビルですが、城門・石垣・坂道・和風の建物などは江戸時代そのままで映画村にできそうな雰囲気が思い出されます。

金美のメンバーが読み切り漫画で生協紹介を描いてくれ、

ミリ単位までズレやすき間にこだわり、

出来上がりは夜中でしたが、金沢大学生も大感激でした。

模擬店では手作りのボルシチを無料でふるまいました。

調理器具やガスボンベは美大生の持ち寄りです。

 

大学生協の合宿セミナーにも参加し、場所は三重県の「合歓の里」でした。

志摩半島の実に風光明媚なリゾート地です。

各大学の生協活動が報告されます。

生協の仕組みも理解できます。

大学生協にかける学生委員の熱意が伝わってきます。

 

が、知れば知るほど設立は無理とも理解しました。

直感で生きる美大生と時系列で思考し準備する金沢大学生の違い。

その時の金沢大学の生協委員の方は、現在石川県の生協でご活躍です。

三重県合歓の郷に向かう駅のホームで。