美大の事務職のおじさんたちは
「美大生は法律を勉強せい!」が口癖でした。
金沢市民は温かいまなざしで
美大生を「奇印(きじるし)」と言います。
『美大近くのコンビニはつぶれる』と言われました。
美大生を雇うと品物をリュクに詰めて持っていくからです。
買い物に行くと
「もっていっていいですよ。」と言われます。
もっては行きませんが…
美大祭になると夜更けまで大騒ぎです。
当時向かいの卯辰山に動物園があり、
けもの達も負けじとほえたけり、町中に響き渡りました。
『弁当忘れても傘忘れるな』は金沢の習わしです。
自分の傘は傘立てに入れた瞬間から公徳傘です。
誰が使っても文句なしです。
持っていかれた人も他の人の傘を使えば同じこと。
『ルールに縛られたくない』
美大には独特の論理としきたりがありました。
美大祭では美大正面前にテント村ができます。