さすが仙台の予備校には東北各地から受験生が集まってきます。

仙台駅前には代ゼミなど大手予備校も集まっていますが、

美術系はわずかです。

予備校は絵画教室とは全く違いました。

絵画教室の先生は教育学部出身の方が多かったのですが、

予備校では、東京5美大卒ばかりでした。

地元大学の教授も参加します。

芸大は『東京芸大』だけだ!と芸大以外を目指すのは『モグリ』と洗脳されます。

石膏デッサンの卓越した高校生も多数います。

実技のある大学の偏差値は測定不能です。

芸大の大学センター試験は国語と英語だけ。0点でもOKでした。

しかし実技がずば抜けた人が失敗することもしばしばです。

他の美大では学科試験の比率もそれなりにあったからでした。

5カ年計画とよく言われ、

多浪さんはそれだけで不利だともいわれました。

感性が時代遅れになるからだそうです。

予備校は受験ノウハウが蓄積しています。

芸大に受かるのが天才なら

天才が芸大に受かるのではなく、

『天才は予備校でつくられる』

受験にはコツやテクニックが満載でした。

自宅に戻っても明度と色相を振り返える日々でした。

私は初歩のまた初歩からの出発でした。