もう一つ受けた大学が仙台の東北学院でした。

受験票は7枚つづり。

『文学部史学科』

『文』『史』の二文字を手際よく記入して受験票ができました。

長々と同じことを書く必要がありません。

最上地方は民俗的な風習やしきたり、神社、

おびただしい仏石が散在しています。

東北地方は景観とともに、

私にとって、

物語の世界のような異質な世界です。

 

東北学院には民俗学と地理学が同時に学べました。

ほんとうは人生の急行列車から途中下車し、

将来の方向性をじっくり考えたかったのですが、

学べば学ぶほど、

将来像が見いだせませんでした。

 

40年前の仙台は駅周辺だけが「都会」でした。

郊外はのどかすぎる農村です。

しかし、東北人には「上京」にも匹敵する『杜の都』です。