バブル期までは日本の経済は上昇傾向で世の中も何か浮かれた空気が漂っていました。
「社会の公器としての企業」とよく言われてきました。
「企業理念」という言葉も。
しかし、バブルそして新自由主義を経て「企業理念」は姿を消しました。
松下幸之助の業績は偉大でした。
でも、家族経営がはたして居心地がいいのか?
部長の子は社宅での子供社会でも「部長」。奥さんも同じ。
豊かな物資供給「水道哲学」とは言うが地球資源は無限ではない。
ゴミ問題も発生。
「日本国土を200年かけて倍増しよう」という埋め立て計画。
4つの事業部制による社内競争。
同じ会社で同じ製品をつくり競うという非効率性。
松下電器、ナショナル、パナソニック…ブランド名が多すぎて海外の投資家は混乱する。
そして、家柄の貧しい幸之助が求めたもの。
加賀前田家の子孫を娘婿にして、次期社長に。
時代遅れの松下電器を大改革したのが中村社長でした。
パナソニックの誕生。
『経営の神様』は偉大でした。しかし、彼もまた万能ではなく、その時代を映す鏡でした。
現代は現代の時代・社会環境に合った最善の方策があるはずです。
中卒での社会人。私は企業の中で社会の仕組みを学んでいきました。
その出発点が鳥海山の見える新庄でした。
学歴はもちろん、お金もなく地位もなく、スキルもまるでない。
でも、不安な中でも漠然とした希望に満ちていました。