柏崎・刈羽原発が来月にも再稼働します。
日本のエネルギー事情から必要なことはわかりますが、あの東京電力が…という懸念が県民の7割を超えています。
テロ対策がまだだった、原発建屋の土台が崩れていた、配管を保護するガラスが破損していた、火事があった、職員が秘密資料を持ち出した、などなどあげればきりがありません。
福島原発の事故も電源が外にあった!という単純なミス設計です。
柏崎原発の不祥事も実に単純なことばかりですが、そのなんでもないようなことが重大事故につながる不安が県民にあります。
北海道泊原発の再稼働で道民の家庭向け電気料金が11%下がるとか。
新潟県の原発が再稼働しても、県民の電気料金は変わりません。
事故が起これば、200万県民は住むところや仕事、食べ物すべてを失います。
柏崎・刈羽原発は越後平野の突端にあり、放射能はたやすく平野一面に広がります。
信濃川発電所でつくった電力で、東京山手線が動きます。
柏崎・刈羽原発でつくった電力はすべて東京に行きます。
リスクは新潟県民が負います。
廃炉、放射能事故など後始末ができない代物をつくるのが間違っています。
アメリカもロシアも中国も脅しで核兵器をちらつかせますが、使えません。
その後の復興、環境破壊、治療・後遺症など後始末が大変だからです。
地球という密室でおならをするようなものです。
80億の人類が黙っていません。
一方、資源開発大手のINPEXによる実証試験施設「柏崎水素パーク」がこの秋開所されました。国産天然ガスを活用した国内初の「ブルー水素」・アンモニア製造および利用の一貫実証プロジェクトです。
トヨタの水素エンジン開発同様、こういった先端技術にこそ投資すべきです。
アメリカへの80兆円もの投資で資金流出などもったいない話です。
太平洋戦争の一番の原因は日本のエネルギー問題です。
満州で油田が発見されたのは戦後です。
中国は使用する石油の70%を輸入に頼っています。
シーレーンは日本やフィリピンだけの問題ではありません。
エネルギーの自給は最大の強みになります。
核に頼らない世界は経済も同じです。

