演技に都会的なセンスが感じられる中丸忠雄(1933~2009)は51年東京芸術大学洋画科に進学。55年東宝に入社。
57年『象』で本格デビュー。59年に制作された『暗黒街の顔役』『独立愚連隊』に出演して注目され、以後軍人役、悪役にその持ち味を発揮する。
『日本のいちばん長い日』(東宝67)
68年東宝を退社、その後はフリーとして活躍。
『博徒外人部隊』(東映71)
『実録安藤組 襲撃篇』(東映73)
『日本沈没』(東宝73)
『野性の証明』(日本ヘラルド=東映78)
などの大作、話題作に出演。
テレビでは『大忠臣蔵』『水戸黄門』などの時代劇から『Gメン75』『西部警察』などの刑事ドラマに出演。渋く響く低音の声、端正にして精悍な容貌を生かして、威厳ある骨太な演技が記憶に残る。
『Gメン75』(結城警視正)
『西部警察PARTⅢ』(戸ヶ崎刑事部長)
テレビ時代劇では幕府、藩の重職役が多い(『水戸黄門・第17部』より)
インテリ系の役柄も似合う(『松平右近事件帳』より)
キリストみたい✝️
浪人役は珍しい(『座頭市物語』より)
左は田島真吾
右から夏夕介、高野真二
上野山功一と
神保美喜と