日活アクション映画において、代貸、親分(ともに悪役)の役柄が多かった深江章喜(1928~2015)は戦時中、海軍特別年少兵として航空母艦「信濃」に乗り組み、沈没時は九死に一生を得る体験をする。
戦後は親類に映画関係者がいたことから、自然と俳優を志し、54年映画製作を再開した日活に入社。
冷酷そのもののマスクと、鋭い眼光。ケレン味のないドスの効いた台詞まわしが迫力満点ところから、圧倒的に悪役が多い。
71年日活ロマンポルノ転向に伴い、フリーとなる。その後は東映作品やテレビ時代劇、刑事ドラマに数多く出演。
俳優深江卓次は息子。一時期親子で石原プロモーションに所属していたこともあった。
日活時代からの盟友である高橋英樹主演『桃太郎侍』における「玉川つばめ一座」のケチで女好き、意地汚い(ええとこない😅)仁兵衛親方役は、この方の代表作のひとつ。芝居に独特の愛嬌を感じる。
高橋英樹(桃太郎)
野川由美子(玉川つばめ)
茶川一郎(熊造)
深江さんの彫りの深い顔立ち、実に味わい深い
漢(おとこ)栗塚旭(くりずかあさひ)と
若林豪と
浜木綿子(はまゆうこ)と
神田隆と
近藤宏と
伊東達広と
剣持伴紀(けんもちともき)と
福山象三(右)国一太郎(左)
右は黒部進
死に顔もこれまた強烈