水島道太郎(みちたろう) | 松平蘭之助令和日記

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男性的な二枚目、近代的なインテリムードの魅力溢れる水島道太郎(1912~1999)は浅草尋常小学校卒業後(加東大介と同級)早稲田実業学校に進学するも、伯父に俳優の水島亮太郎がおり、自身も俳優になるため学校を中退。松竹下加茂撮影所に入社。

 

松竹時代は俳優として芽が出ずに退社。その後はエノケン一座、ムーラン・ルージュなどの軽演劇の舞台を転々とし、35年大都映画に入社。そこで夥しい作品に主演する。

 

42年大映で月丘夢路(井上梅次監督夫人)と共演した『新雪』が大ヒット。一躍主演スターとして認知される。

 

戦後は殆どの期間をフリーとして過ごし(55年~60年日活専属)50年代の終わりまで主演を張り、その後は東映任侠映画において活躍。

 

ボクシングで鍛えた体で松竹の大部屋時代、自分に絡んできた先輩を懲らしめたり(林家木久蔵著『キクゾーのチャンバラ大全』)常に鍛練を怠らず、共演者やスタッフへの気遣いを常に忘れない(川地民夫著『平成忘れがたみ』)大人の男であった。

 

東映任侠作品では『人生劇場・飛車角』(63)などの悪親分役もあるが、テレビでは時代劇作品のゲスト出演が多い。

 

苦味走ったいい男とは、この方を言うのだろう。

 

いい男は最高の笑顔をするうさぎのぬいぐるみ

『吉宗評判記・暴れん坊将軍』より。松平健と、

若き日の真田広之と

田村三兄弟の末弟、田村亮と

テレビ時代劇、刑事ドラマ、2時間サスペンスに出演多数の勝部演之(のぶゆき)と

大映出身の名脇役平泉成(せい)と

『必殺』などでお馴染み本阿弥周子(ほんあみちかこ)と

純朴な美しさが記憶に残る渡辺やよい(元関脇・蔵間夫人)と

右に露口茂

出演作品の殆どが時代劇の佐藤万里と