前回→(ここ) のつづき

太る、やせる、これはエネルギーバランスの問題とお伝えしてきた。

「でも体重の変化は同じでも、糖質を摂った方が脂肪が増えるんじゃないの?
糖質を摂ると血糖値が上がって、肥満ホルモンのインスリンが分泌されて
糖を脂肪に変えるから」

と思っている人もいるかもしれない。

それで、糖質を減らして、代わりに脂質を摂る人もいる。


ん?

何か変な感じ。
普通のイメージなら脂肪を増やすのは脂質じゃないの?


実は、確かに余った糖が脂肪に変わるという部分はないでもない。

しかし、その割合はどうなんだろう?

脂質より糖質の方が脂肪になりやすいと考える根拠は?

結論から言うと、糖質より脂質の方がはるかに脂肪になりやすい。

 


 

糖質は過剰に摂取しても、あまり脂肪には変わらない。
しかし、過剰に摂取した脂質はすべてが脂肪となる。

糖質は、過剰に摂取してもいきなり脂質には変わらず、
まずはグリコーゲン(ブドウ糖のかたまり)として貯蔵される。



 

ただ体内に貯蔵できるグリコーゲンには限界がある。
そこで貯蔵しきれない分だけ脂肪となりうる。

一方、余った脂質が糖に変わるというシステムは人体には存在しない。
すべて脂肪として蓄える以外にない。

つづく

 

にほんブログ村 病気ブログ 2型糖尿病へ
にほんブログ村

 
糖尿病ランキング