わが街わたしが育ったのはわが街の最盛期だった。子供の笑い声と尽きぬ事ない活気。わが街の子供の大群が小学校に押し寄せた。碁盤の目様な街を自転車で駆け回り公園でボールを追いかけるのが日課だった。同じ様な子供が沢山いた。残念な事に一つのサイクルが終わり、わが街の黄金期も終わった。今では子供の声はしない。定年退職を迎えるか迎えないかの夫婦が犬の散歩をするくらいしか往来で人の姿は見ない。あとは街の隅の温泉に幾らかの人がいるだけである。