経済学者の栄光と敗北 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


今日は午後から会議で今年の方針などを話し合いました。


今日の一冊。

経済学者の栄光と敗北 ケインズからクルーグマンまで14人の物語 (朝日新書)/朝日新聞出版
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サブタイトルにある通りケインズからクルーグマンなどの一流の経済学者の物語です。


基本的な構成は、最初に概要としてその経済学者の業績を紹介し、それから生い立ちについて書いていきます。さらに経済論理の概観を見て、その業績に対する評価と現在における地位などについて書いています。


経済論理の部分は素人にもわかるようにコンパクトにまとめられており、非常に理解しやすいものとなっています。


本書のもっとも興味深いところは、その人たちの「敗北」として記述されているところです。


以下、興味深いところ。


「ドラッカーとドラッカーの経営学はアカデミズムではもはや過去のものとなっているといったほうが正しいだろう」

数年前のもしドラに代表されるドラッカーブーム以前から、日本ではドラッカーが好まれていますが、そういう雰囲気のなか、このような記述をする著者にはむしろ好感が持てます。


「そのあふれる才能と無反省な言動はどこから生まれたのか」

これはクルーグマンの業績を評価しているところの文章ですが、ノーベル賞受賞者に対しても、歯に衣を着せぬ書きぶりは、読み手としては興味をそそられます。実際、クルーグマンの場合は、自説をすぐに撤回するなど、「無反省」とされてもおかしくないところは多々あるようです。


14名の経済学者たちの業績を学べるという点は評価すべきものですが、本当にその学者について学ぶのなら、原典を当たった方がよさそうです。


ただ、読み物としては面白いので一読の価値はあります。


龍.






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