日清戦争 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

先々週はシンガポール、先週はタイに出張だったため更新できませんでした。

久しぶりの自宅での日曜。


のんびり。


今日の一冊。

日清戦争 (中公新書)/中央公論新社
¥929
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話題の本。


そもそも日清戦争はいつから始まったのか、から様々な議論があります。日清戦争のきっかけは、朝鮮をめぐる問題から。当然、朝鮮との戦闘もあり、戦争相手国も中国(清)だけではありませんでした。


また、戦争の終結も議論があります。台湾受け渡し後の戦闘をどう解釈するのかも、問題があるのです。


このように教科書で習っていた日清戦争は、よく見ると不思議な点がたくさんあり、本書は最新の研究をもとに解説してくれています。


本書の特徴として、歴史の流れからだけ事実を解説するのではなく、当時のメディアを通して日本の「国民」感情の形成と国内の様子について一章割いて書いているところです。外国との初めての大規模な戦争を国民の目線がどのようなものであったかを知ることができます。


そのなかで面白いのが「日清戦争報道で最も成功し、発行部数を増やした新聞のひとつが『朝日新聞』である。」というところ。当時は国の戦争遂行のため一役を担っていたようです。


最終章で日清戦争の総括を行っていますが、戦争のやり方、組織の在り方、外交どれをとっても稚拙でした。たまたま戦争に勝てたのは、清の国としてのシステムがそれ以上に機能していなかっただけのこと。


尖閣諸島をめぐる問題も、この戦争が契機となっています。


知っているようで意外と知らない日清戦争を知るうえで良い本です。


龍.


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