終わらざる夏(中) | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

先週の不摂生がたたり、体が重い。。。

ついつい暴飲暴食。


午前中は引き籠り、午後からはジムという一日。


今日の一冊。

終わらざる夏 中 (集英社文庫 あ 36-19)/集英社
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上巻に続き、中巻。


物語のストーリとしては、終戦間近の占守島の最後の戦闘がクライマックスに来るはずなのですが、中巻まで読み進めると、この作品のメインのテーマがそこにあるわけではないことに気がつきます。


もちろん物語の最後で主人公である片岡2等兵、菊池軍医、富永軍曹らの戦いが描かれることは予想されますが、一番描きたかったのは、それら主人公を取り巻く家族や友人たちの戦争に対する思いや葛藤だということに気がつきます。


中巻では、だれもが口には出さないけれども、なんでもいいから早く戦争終わらせてほしいという願いと、教育によってお国のために死ぬことがなによりの正義と教えられ純粋に信じる子供たちの様子が対照的に描かれています。


当時、国民は軍の情報操作によって事実を知らされていなかったことは確かですが、漏れ聞こえてくる戦況と、なにより日々の生活、赤紙による招集者の異常な数と戦死者の数を見れば状況がひっ迫していることは明らかでした。そんななかでも家族や友人たちを思うことは変わらない、そんなメッセージが感じられます。


中巻では、片岡らがついに物語の最終舞台の占守島に到着し、彼らが選ばれた本当の理由を知るところまでです。


下巻に続く。

龍.

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