フリーライダー | 龍の毎週つまみ読み 書評

龍の毎週つまみ読み 書評

一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

仕事が終わらない。

原稿と格闘すること3日。


明日までに何とかしなきゃ。


今日の一冊。

フリーライダー あなたの隣のただのり社員 (講談社現代新書)/河合 太介
¥798
Amazon.co.jp

どこの職場でもいる困った人種の分析と対策のための本です。


一口にフリーライダーといっても、そのタイプは様々です。本書ではそのタイプを4つに分類しています。すなわち「アガリ型」「成果・アイデア泥棒型」「クラッシャー型」「暗黒フォース型」。それぞれのタイプの特徴について、全く説明がなくても想像できるネイミングです。


最近多く見られ、組織にとって最も問題なのが、「クラッシャー型」。自己欺瞞で自己中心的な性格は、その攻撃のターゲットを組織そのものに向けます。「自分が評価されないのは組織が悪いため」「会社のせいで精神的におかしくなった」「自分は仕事ができる人間」等の主張を行い、組織を攻撃するのです。組織にとって最も負担のかかる人種です。


本書ではフリーライダーのタイプ別に対処方法も提言しています。細かな対処方法はあるにしても、健全な組織作りのため“一生懸命仕事をしている社員が評価される”ことがなにより重要だと指摘しています。また、人間性も評価対象にするなど、極端な成果主義に走ることなく、バランスの取れた組織運営を勧めているのです。


フリーライダーの対応に手を焼いている会社は多いはず。現に私の会社でも、存在していました。大切なことは、“波風を立てないように知らん顔”をするのではなく“間違っていることは間違っている”といえる環境づくりなのです。


本書の最後では、フリーライダーではなくとも、周りに無関心な“草食系社員”の存在とその問題についての提起があります。これも現代日本では、よくみる光景になってきたようです。


会社は社会の縮図。


日本社会における様々な問題は、そのまま会社の問題になるのでしょう。社会学者さんも大変です。


ちなみに本書の著者ひとり渡部氏は高校の同級生。今後の活躍を期待しています。


龍.