- 久し振りのなんにもない土曜日。
ボーと本を読んでいます。
夕方にはジムに行こうかな。
今日の一冊。
- アリストテレス入門 (ちくま新書)/山口 義久
- ¥756
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アリストテレスの哲学書を読みたくなって、その予備段階として読んだ本。
ギリシャ哲学は、ソクラテス、プラトン、アリストテレスとつながっていると思っていたのですが、思想的にはかなりの違いがあります。
特にプラトンの弟子であったアリストテレスは、プラトンの死後、師の哲学をそのまま受け入れるのではなく独自の展開を試みます。
それが最も顕著に表れるのが、「真理とは」という問いに対する答えの導き方。
プラトンは、あるものについての真理を「イデア」という現実を超越した絶対的な存在に答えを見出しました。
アリストテレスは、その考え方を否定しています。
彼にとっての真理の存在は、すべて現実世界にあるとしているのです。
つまり、現実世界に存在するものの中に内在しているということです。
哲学の目的は、真理への探究。
一見、現実世界から離れた学問と思いがちですが、彼の思想は現実からすべてを説明しようとしているのです。
物事の本質を考える機会がめっきり減った現代人には、そういう思考の時間も必要だと思いました。
龍.