失敗の本質 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

忙しくはない木曜日。


でも時間があるときにやるべきことはたくさんあります。


長期的な視点に立って考え戦略を考える、そういう時間の使い方をしなくては。


今日の一冊。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)/戸部 良一
¥800
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組織としての日本軍を失敗事例から、考える本。


ガダルカナル作戦やインパール作戦など、明らかに失敗した戦いを客観的な視点からみています。軍の組織的な要素を重点的に捉えることで、組織論の本として書かれていますが読み物としてもいける内容となっています。


失敗事例のなかで様々な教訓が浮き彫りとなってきますが、現代の日本企業にも当てはまるものが多いように感じました。


日本人の特性として、集団で行動することについてはほかの民族に比べ得意です。ですから、団体競技など団結力を要するものは、個々人の基礎的な能力が劣っていたとしてもカバーできる部分もあります。


しかし、決定的に不足しているのは現場の適応力。


現場の指揮官が、周りの状況を見た上で判断する訓練を受けていない(またはそのような事態を想定していない)ため、予定外のことが起こったときに適切な対応ができないということがあります。


戦争では、それが死につながります。


現代では、そのような現場の失敗が会社の業績に悪影響を与えることになります。


この適応力のもととなるのが論理的思考。


よく考えてみれば義務教育から「考える」という訓練を受けた記憶があまりありません。


論理的思考は、やはり訓練によって培われるもの。


失敗しないための答えは、本書にはありません。


しかし失敗から何を学ばなければならないかはよく分かります。


龍.