すべての経済はバブルに通じる | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

株式投資をしているのですが、今年は最悪。

もっとも、今年株で儲けたという人はほとんどいないはずですが。


今年の反省を踏まえて、この一冊。

すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書)/小幡績
¥798
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バブルが起きる、バブルが崩壊するメカニズムを解説した本。


ただし、著者は「バブルはバブルゆえに起きバブル故に崩壊する」と解答しています。


経済成長とは何か?

資本主義とは何か?

バブル期、資産の価値が増加していたのは錯覚だったのでしょうか?


今年のサブプライムショック後は、このことを考えさせられる機会が増えました。


著者はバブルが起きる原因をリスクテイクバブルという定義で説明しています。すなわち、リスクをとる人が利ザヤをとり、それに群がる人が増加し、最後はそこに参加する全員がリスクをとってしまい、リスクがリスクでなくなりバブルになるということです。


そして、その崩壊の原因は「市場に参加する人の恐怖心」なのです。


バブル期、参加者全員がバブルだと知っていて、その崩壊ぎりぎりまで利ざやを稼ごうとする結果、崩壊した瞬間、全員が損失を被るというシステムです。


このシステムは、高度に発展した金融資本主義の中に根本的に内包されているため、避けることはできないのです。


そもそも、利益を得ようとする人間のエゴがなくならない限り、バブルは何度でも繰り返してしまうのかもしれません。


龍.