パリ五輪の熱戦が終了しました。当初、チーム目標の金20個はどうかなと半信半疑でしたが、最終日にレスリンできっちり20個目を取ってくれました。選手の皆さんお疲れ様でした。そして、感動をありがとうございました。

 台風7号も進路が少しズレてくれたため、県内への影響はありませんでした。今日は孫達の年1回のお泊まり会です。小6から3歳児までリビングで雑魚寝です。朝早くから子供プールの準備やメダカ水槽の移動など一汗かきました。今夜が楽しみです。

 

 古九谷様式の曳舟文長皿です。蓑を着て舟を曳く2人の人物と、川の手前には石組みと岩が描かれています。染付の上に金銀彩が加色されています。構図からはかなり広い川であることが想像されますが、何となく寒々しい光景でもあります。金銀彩作品は、明暦~寛文前期(1655~65年頃)の僅か10年程の間に製作され消えていった彩色技術作品です。

 器面の裏表、中でも高台に多くの貫入が入り、洗浄しても汚れが取れないのが残念です。製作年代が確定できる作品として静岡市内の古美術店で購入しました。

 金銀彩の始まりについては初代柿右衞門と言われる喜三右衛門の文書「覚」を伊万里焼№4で紹介しておりますが、概略は、「金銀彩の技法も私が開発し、丹州様(鍋島光茂)が御入国の折、錦手(色絵)鉢とちょくを献上した」旨が記載されています。

 鍋島光茂は佐賀藩2代藩主で佐賀への初帰国は明暦4年4月(1658)でありますので、この少し前に開発した色絵金銀彩鉢等を献上したと考えられます。

 

  横経13.6㎝×縱径10.0㎝×高3.0㎝