私たちの勉強会は名前を「花いかだの会」といいます。「アイセル21」という市の施設で毎月月末の土曜日午後に開催しています。コロナ前までは伊万里・鍋島研究家の小木一良先生に講師をお願いしていましたが、今は会員(主に小生)が講師を務めています。市の生涯学習の認定を受けていますので、会場使用料(15人程入れる会場で480円)が安くて助かります。静岡市近郊にお住まいの方で古伊万里に興味のある方覗いて見てください。今月は来週27日午後1時からです。

 梅雨が明けました。静岡市は今日、安倍川の花火大会です。花火の前にディズニーのドローンショーも行われます。

 

 器形を24の花弁状輪花にした青磁菊花形小皿です。鍋島には中国龍泉窯の砧青磁に勝るとも劣らない素晴らしい青磁作品が多数伝世しております。

 本作品の同類品は相当長い年月に亘って製作されたようであり、そのため製作年代によって造形の巧拙にも大きな違いが見られますが、その中でも本品は造形が厳しく、かつ釉調も美しい作品であります。

 鍋島青磁の青磁釉の美しさは、白い素地にたっぷりと掛けられた青磁釉の厚みにあるといわれます。そのため、手にした時、色絵や染付の器体と比べるとかなり重く感じられます。

 鍋島青磁は、少なくとも青磁釉が3回施釉(施釉+焼成を3回繰り返す)されていることが判明しております。このことによって鍋島独特の鮮明で深みのある青緑色の色合を出しているのです。

 口径14.8㎝×高3.9㎝×高台径6.7㎝