静岡市は朝から雨模様です。今日は午後から勉強会です。20年程前から小木一良先生を講師に招き毎月1回、鍋島・古伊万里の勉強会を開催してきました。コロナの混乱で先生が来られなくなっても勉強会は継続しています。アイセル21でやっています、お近くの方是非覗いて見てください。
後期鍋島のほぼ同形の筒形広口花生2点です。
1点は「藍鍋島山水家屋文筒形広口花生」、もう1点は「色鍋島桃蕾実文筒形広口花生」です。左側の藍鍋島花生は類似の大型筒形花生が「鍋島Ⅲ 後期の作風を観る」(小木一良著)98頁に掲載されています。私も所蔵しておりますので機会を見て紹介させて頂きます。
また、色鍋島花生については同じ図柄の藍鍋島深皿が鍋島Ⅱ 128頁に登載されていますし、ホームページ(PC)「古人の古伊万里の館」に同手の色絵広口花生が掲載されておりますので、興味のある方は一度御覧になって下さい。
色鍋島桃蕾実文花生は染付と赤絵で描かれていますが、花や蕾の赤絵下には染付で輪郭線が描かれております。また両肩には獅子の耳が付けられています。桃文は健康長寿及び子孫繁栄の吉祥文であることから鍋島や伊万里の絵柄として繁用されています。
胴径6.1㎝×高15.4㎝×高台径5.㎝ 胴径7.8㎝×高13.1㎝×高台径4.9㎝